根暗院生のキラキラインターン日記

日本の中心で根暗かつ田舎者の大学院生がインターンをしてみた。そんなブログです。

何か間違えたとしても、世界は滅んだりしないから

拝啓、ハタチのわたしへ。

 

 

 

 

タイムカプセルなんて、そんな青春じみたことやったこともないけど

 

 

 

今私はその逆を。

未来から手紙を書いています。

 

 

 

 

 

なんかちょっと、何かのヒロインぶっててイタいし、書きながらも、もうやめたい。

 

 

 

 

 

でもね、それぐらいに今私は

 

 

 

「どうかしちゃってる人生」

 

 

 

 

 

を過ごしてる。

 

 

だから少し、付き合ってほしい。

 

 

飽きないようにがんばるからさ。

 

 

 

 

 

 

 

私は今、埼玉県に住んでいて、家から自転車で15分程の大学院に行っています。

 

行っているといっても、大学院生の日常って不思議で、そんなに毎日学校に行くものでもないんだ。

 

講義・演習の単位はもう取り終えて、あとは修論を書くだけだから、大学に行くのは、教授の研究室で助手のバイトをする時と、後輩達のゼミやTAをする時くらいかな。

 

 

 

 

 

ね、なんかそれっぽいでしょ?

 

 

 

 

 

研究室の教授はまさに「恩師」と言えるお方で、私はこの先きっと、ずっと、

頭が上がらない。

 

 

 

君は、研究室訪問をする時に、他にネームバリューの強い国立大や旧帝大にも行って、実際に受験して受かったりもするんだけど、

 

 

本当に行かなくてよかった。

 

 

 

君の選択は正しかった。

 

 

 

 

 

考えてみたら、君はいつだって、そうやって、

 

 

人に恵まれてここまで来たね。

 

 

 

 

 

勉強だって大して出来る方じゃなかったし、高校の時の担任にも嫌わていた気がする。

 

 

 

決して、万人ウケするようなタイプじゃなかった。

 

 

 

 

でも、人生のターニングポイントになった時、必ず自分を助けてくれる人達に出逢う。

 

 

 

逆に言うと、そんな人達が周りにいたとき、君は、人生の転機を迎えているのかもしれないね。

 

 

 

 

これから本当に色んなことがある。

 

色んな選択を後悔することも、きっといっぱいある。

 

 

 

でも君は、いつだってそうやって強くなっていく。

 

 

今君が考えている選択は、何一つ間違いじゃないんだ。

 

 

 

 

 

 

 

さて、今君は、福島県会津若松市にいて、家の近くの短大に通い、毎日ルームメイトと生活しているね。

 

 

 

まだ福島は混沌としていて、テレビには「今日の放射線量〇μ㏜」って字幕が流れてる。

 

 

普通じゃないね。

 

 

 

でも今の君は、それが普通に感じてるでしょう?

 

 

だって、危険にさらされながら生きてるなんて思ったこともないだろうし、

大家さんがくれた福島のお米を毎日たらふく食べてる。

 

 

 

 

でも、その毎日は普通じゃないみたいなんだ。

 

 

 

 

今は2018年。

東日本大震災から7年が経った。

 

 

 

 

悲しいことに、その震災の後に日本は何度か大きな災害を経験して、

今日も北海道に大きな地震が起きた。

 

 

 

どうしてなんだろう。

自然は何にざわついているんだろう。

 

 

 

 

そんなことを思うたびに、やっぱり福島のことを思い出すんだ。

 

 

 

 

でもこの数年で、福島や原発の話をする人はだいぶ減ってしまった。

 

 

 

 

原発の話は政治の世界に飲み込まれて、政党の派閥を分ける材料にもなってしまった。

 

 

 

福島に住んでいる人は、そんなことなんてどうだっていいって言うのにね。

 

 

 

 

 

だって残念なことに、未だに仮設住宅に住んでいる人達がいっぱいいる。

 

 

 

 

 

信じられないだろ??

 

 

 

 

 

備なんだから、いつかは全部なくなって、みんな自分のおうちに帰るんだって、

今の君はそう考えていたはず。

 

 

 

 

でも、そんなに簡単な話じゃなかったみたいだ。

 

 

 

 

 

 

君は、原発の影響で強制退去させられた、大熊町の子ども達の小学校を

短大の敷地内に作るお手伝いをしたね。

 

 

大工さんたちと一緒にパイプ椅子を運んだり、

散らばっていた木くずを掃除したりした。

 

 

 

 

 

パイプ椅子は木の椅子になって、ホワイトボードは黒板になるはずだった。

 

 

 

 

今は様子が変わっているのかな。

 

 

 

体育の時間には、子ども達といっぱい遊んだね。

 

 

 

おにごっこもしたし、グリコもした。

 

 

パルコもなければマルイもない。

サイゼだってないし、マックだって頑張って自転車を漕がないと行けなかった。

 

 

 

 

それでも、今の君はとっても大切な毎日を生きてるよ。

 

 

 

信じられないかもしれないけど、この前だってK村先生にメールを送って会話をしたんだ。

 

 

 

そう。

 

 

 

それぐらいに貴重な時間を、今の君は生きている。

 

その時間は絶対にこれから自信になる。

 

 

信じてほしい。

 

 

 

 

 

 

そして君は今、福島大学(福大)に編入することを迷っているね。

 

 

 

 

結論を言うと、

 

それも間違いではない。

 

 

 

 

でも、初めの1年はものすごく後悔をする。

 

 

 

編入なんかするもんじゃない」

 

と、心の底から思う。

 

 

 

 

 

よく「思い出は美化される」って言うね。

 

 

 

 

でも、君の場合は、そんなに甘くないみたいだ。

 

 

 

 

 

歯を食いしばって、涙を流したこと、鮮明に覚えているんだ。

 

 

 

 

 

 

もしかしたら、その苦い思いをしたことが君の中では、

 

美しいことなのかもしれないね。

 

 

 

 

 

なかなか難しい性格だよ。

 

 

 

 

 

でも、編入後の3年の終わり頃から春にかけての時。

 

 

 

 

 

君は大切な出逢いをする。

 

 

 

 

 

 

思ってもみないだろう?

 

 

 

 

 

君は、卒業してからも長く付き合える、大切な人に出逢うんだ。

 

 

 

その頃の君は、

 

 

 

「どうせ今仲良くしているこの人達も、みんな卒業したらバラバラだ」

 

 

と思っていたと思う。

 

 

 

そういう中で生きてきたからね。

 

 

 

 

でも、そんなこともないみたいなんだ。

 

 

 

 

 

本当に「しっくりくるやつ」がその中に数人いて、彼らとは今でも通じてる。

 

 

それは本当に多くない。ほんの数人。

 

 

 

 

でも、その「しっくりくるやつ」が、今後の君を救ってくれる。

 

 

 

 

そんな出逢いをこれから君はしていく。

 

 

 

そして君はそんな福島を、心の底から愛していくんだ。

 

 

 

 

だから、今は実習中でものすごくきついかもしれない。けど、

死ぬ気で1週間後の受験に挑んだ方が良い。

120分の英語の試験だから、トイレに行くことも忘れずに。

 

 

 

 

そうだ。

考えてみたら、編入試験の合格も、「人との出逢い」だったね。

 

 

 

 

K村先生

 

 

 

君が短大2年の時に突如現れた。

 

 

名古屋の某私立大から転勤してきて、人としてのあったかさに溢れた人だった。

 

 

 

君はその優しさになまけていつも1限に遅れて来てたけど

 

 

それでもK村先生は、私が「編入する」と言うと、実習後の19時からでも、面接対策に付き合ってくれたね。

 

 

 

受験の合格が決まると、母の次に走って伝えに行った。

 

 

 

 

今思うと、私はあんな先生になりたくて、今ここまで来たんだと思う。

 

 

 

 

 

あの「出逢い」がなかったら、と思うと、ぞっとしてたまらないよ。

 

 

 

 

 

その後も君はたくさんの「大切な人」に出逢う。

 

 

 

 

でも、今日はものすごく長くなってしまったから、ここまでにして寝ようか。

最近ものすごく寝不足なんだ。

 

 

 

 

そうだ、これだけは言っておくね。

 

 

 

 

 

明日、君が過ごした福島に帰ります。

福大に帰ってきます。

 

 

 

 

どんな気持ちになるんだろうなぁ。

想像もつかないけれど。

 

 

 

 

 

ハタチの君に、これを伝えて来ようと思います。

 

 

 

 

 

「君が何かを間違えたとしても、世界は滅んだりしなかったよ」

 

 

 

 

 

 

それじゃぁ、またね

 

 

 

おやすみ